日本の住宅街には金属でできた網状の塀にツタ植物が絡まっているのをよく見かける。住居者の意図なのか自然発生したものかは不明だが、縦に伸びる網状の壁はツタ植物の育成を助ける。植物は二酸化炭素を吸収するので地球環境にもよく、また外部の視線からの目隠しにもなる。散歩がてら「グリーン金網塀デザイン」を考察してみた。
★デザイン的考察★
①金網の塀は隣接する家との境界線を示しながらもブロック塀の様な威圧感はない。よって、隣の家に対して良好な関係を演出できるが、どうしても自分の敷地、もしくは家屋内を視線に晒す恐れが出てくる。そこで、ツタ植物は自然のカーテンとなり、外部からの視線を優しく遮る。結果、緑は人の心を和ませ、感情的、機能的にも隣家に友好的なサインを送ることができる。
②ツタ植物は育成の過程で二酸化炭素を吸収し、酸素を放出するため、地球環境に優しい。
③ブロック塀より設置コストが安価である。
:::結論:::
このデザインは環境を考える上でも増えて欲しいのだが、販売者および使用者がツタ植物の絡みを当初から考慮して販売、設置しているのか謎である。
:::発展:::
上級者になると朝顔やトケイソウなどを育てることもある。壁を利用した園芸は3D花壇として発展させても良いのではなかろうか。