「グリーンの金網塀デザイン」

 

日本の住宅街には金属でできた網状の塀にツタ植物が絡まっているのをよく見かける。住居者の意図なのか自然発生したものかは不明だが、縦に伸びる網状の壁はツタ植物の育成を助ける。植物は二酸化炭素を吸収するので地球環境にもよく、また外部の視線からの目隠しにもなる。散歩がてら「グリーン金網塀デザイン」を考察してみた。

★デザイン的考察★
①金網の塀は隣接する家との境界線を示しながらもブロック塀の様な威圧感はない。よって、隣の家に対して良好な関係を演出できるが、どうしても自分の敷地、もしくは家屋内を視線に晒す恐れが出てくる。そこで、ツタ植物は自然のカーテンとなり、外部からの視線を優しく遮る。結果、緑は人の心を和ませ、感情的、機能的にも隣家に友好的なサインを送ることができる。

②ツタ植物は育成の過程で二酸化炭素を吸収し、酸素を放出するため、地球環境に優しい。

③ブロック塀より設置コストが安価である。
:::結論:::

このデザインは環境を考える上でも増えて欲しいのだが、販売者および使用者がツタ植物の絡みを当初から考慮して販売、設置しているのか謎である。

:::発展:::

上級者になると朝顔やトケイソウなどを育てることもある。壁を利用した園芸は3D花壇として発展させても良いのではなかろうか。



「サドルの下デザイン」を考察する

比較的気取らないスタイル(安価)な自転車の持ち主(おっさん、おばはん)に見られる傾向だが、写真の様に自転車のサドル下の空間にあるバネを利用して布を挟んでいるのを見かける。これは雨上がりなどにサドルの水を拭うためと推測される。見た目はともかくとして、道具(布)と処置が必要となる対象(サドル)が近く、水に濡れたサドルを拭く、という問題を早い時間で解決できる。さらにはバネに挟むことによって布の落下を防ぎ、放置しておいても布が乾くという何重のも利便性が見て取れる。「サドルの下デザイン」を考察してみる。

★デザイン的考察★
①道具(布)と処置が必要となる対象(サドル)が近く、水に濡れたサドルを拭く、という問題を早い時間と簡単なアクションでストレスなく解決できる。収納も簡単である。

②本来、自転車の搭乗性を上げるためのサスペンションであるサドルのバネに布を挟むという新たな機能を与え、布の落下を防ぐことに成功している。

③自転車は外に駐輪しておく事が多いので晴天時には自然に布が乾くし、雨天時はサドルが多少の雨を防ぐ役割をしている。
:::結論:::
自転車の持ち主の必要性が上手く解決されたデザインであり、見ただけで用途と意図がすぐ理解できるという、“問題と解決方法が視覚化”された良い例。手短にある物を利用して必要性を満たすも事は良いデザインの見本であろう。その証拠に多くの人々が同様の行為をしている。

しかしながら、“サドルの下デザイン”理念に乗っ取り、この様に布を挟むのは一部の使用者(おっさん、おばはん)に限られる。なぜなら、それはかっこ悪いからであり、高価な自転車の持ち主にはスタイルとして許容できないのである。高価な自転車のサドルの下には専用のポーチがつけられている事が見られる。それは積載量が限られる自転車の空間を最大利用しようとする意図ではあるが、ポーチを開けるためのファスナーなどが、中身までのアクセスにアクションを増やす要因になっている。さらには濡れた布を自然乾燥させる事もむづかしくさせる。つまりは、見た目の悪さという事で、この秀逸なデザインは使用者を限定している。それはカッコイイ或いはカッコ悪いという社会性、心理に由来しているのが興味深い。


:::発展:::

ポーチにしまわずに布をデザインして敢えて見せることによって、問題解決にするのはどうだろうか。例えば布を小さな旗の様にして、サドルの下から垂らし、走る間はその旗がたなびく様にする。この布には搭乗者の理念などを図案化しても良いし、見栄えの良い自分だけのオリジナルグラフィックにしても良い。これによって見るものを楽しませるし、駐輪場で自分の自転車を見つけやすくなるかもしれない。オリンピックの期間などは自国の国旗をたなびかせるのも面白いかもしれない。さらには光に反射する糸を織り込んだ布を使用すれば、夜間の走行時に車のヘッドライトで注意を引きやすくなり、安全性が上がる。雨天時は使用しないのでサドルの下に収納すれば良い。勿論、雨天後にはサドルを拭いて、旗にして乾かせば良いのである。


「切り株ペットボトルホルダーのデザイン」

「切り株ペットボトルホルダーのデザイン」を考察する

いつもの公園に散歩すると朽ちた切り株にペットボトル挟まっていた。切り株には自然な窪みができていて、丁度ペットボトルがぐらつきをしないほどの幅と深さを携えている。ある者がペットボトルを切り株の窪みに挟んでいったのだろうか。もしくは、一見、目立つ様に不自然な置き方をして、このペットボトルはゴミではなく、あとで取りに戻ることを示唆しているのだろうか。捨てるだけならば、この様な行為をしなくても、もっと簡単な方法は他にも思いつく。誰がなんのためにこのようなことをしたのは不明だが、その行為者にとってこの木の切り株はペットボトルを挟むのに好ましい形状であり、何かしらの意味をもつものなのだろう。ここで「切り株ペットホルダーのデザイン」を考察してみる。

★デザイン的考察★
①切り株にペットボトルを固定する幅と深さの窪みが自然に作られている。

②行為者にとっては窪みに何かを入れる事は何かしら意味を持っていたのだろう。もしかすると、心理的な行為なのかもしれない。
:::結論:::
工業製品のペットボトルと自然の産物である切り株と言う決して意図されないサイズ同士の組み合わせが偶然に出会った。
:::発展:::

切り株の自然な美しさに対して、人工的な形の工業製品は一見してそれと分かる。視認性の高さを利用して、広告媒体のイメージに良いかもしれない。管理人のとった写真で見ると確かに商品のポスターにも見える。

ババジのクリヤー・ハタ・ヨガ自主練

ババジーのクリヤー・ハタ・ヨガの自主練を始めます。DVDをセットすると、始めの20分ほどはヨガとは何か、と練習の心得をレクチャーされます。説明に「本当の至福」とか「自己実現」などの単語が出てくるところは期待通りで、スピリチュアル要素を外しません。ヨガ初心者の私はもうワクテカでテンション上がり気味です。18のポーズは2つで一対になっているので、対で練習して下さい、との事。インストラクチャーの映像を見ながら、お姉さんの声が優しくポーズの動きや意味を説明、指導してくれます。18ポーズ全て行うと90分はかかる上、無理をぜず段階を追って練習するようにとの事なので、基本っぽい礼拝のポーズと太陽礼拝のポーズ、更には一対分の2ポーズを毎日、新たに行う事にしました。つまりは1日4ポーズ。まぁ、こんなもんでしょ。お姉さんも無理はしないで、って言ってるし。

各ポーズの映像と共に、お姉さんが優しく体の動きを指示してくれます。とても分かりやすくて気持ちいい!更には「エネルギーが流れ込んできたり、光を体験できるかもしれません」とか、さらりと言ったりするので、もしや、ヨガを通して未知なるトリップ体験ができちゃうの?!テンション上がりまくりです。さすが、秘伝。

お姉さんの落ち着いた口調に身も心も任せていると、いつの間にかこんな格好になるよう指導されます。

体の硬い私には無理なのですが、お姉さんの指導は止まりません。どうにか両足をつかもうと四苦八苦しているところに「力まずにポーズを続けて下さい」と言うので、もうこのポーズも終わりだろうか、なんて安心してると、次には容赦無く

こんな体勢から

こんな体勢になるように言われ、この格好で前後にゴロンゴロンするように言われます。お姉さんの言いつけも忘れ無理して両足を掴んで転がると、足を折りそうになります。余りの痛みに組んだ足を解こうとしますが、仰向けの状態なので上手くバランスが取れません。AVでしか見た事ないような奇抜な体位になりながら、ようやく自然な格好に戻ると、誰にも見られない自主練でよかったとつくづく思いました。

今日はこれで終わりです。次のポーズが楽しみ。お姉さん、よろしくお願いします。

ババジのクリヤー・ハタ・ヨーガ(秘伝)をアマゾンにてポチる

スピリチュアル業界のヨガ、ヒンドゥー関係の方にはマスト本の“パラマハンサ・ヨガナンダのあるヨギの自叙伝”という本をなぜか買っていて、部屋につんどく本になっていたんです。厚いから読む気0でした。ある時、偶然にもヨガナンダ先生の自伝ドキュメント映画の宣伝を観たところ、ビートルズのジョージ・ハリソンが「この本と出会わなかったら、僕はロクでも無い人間になっていただろう」と絶賛してました。ロックスターにこれほどの事を言わせるヨガナンダって何者?って思い、すぐDVDをレンタルして観ましたが、感想は「う〜ん」って感じ。神に恋い焦がれる敬虔なヒンドゥー教徒のヨガナンダ先生がアメリカへ渡って苦労して世界平和の教えを広めましたという内容。このサクセスストーリーのどこに、ビートルズのメンバーを魅了させる要因があるのか不明です。もしかすると本には映画では語られてない「何か」があるのでは無いだろうか、そんな推測をしながら、消化不良な思いでボーとしてると、本棚から視線を感じます。なにかしら、と目を向けると、なんと!オレンシ色の表紙でヨガナンダ先生がこちらを観ているではありませんか!ごめんなさい。買ったことも忘れてました。次の日から読み込み始めると、ヨガナンダ先生の少年期から神への入れ込みようはかなりのもので、祈っていたりすると勉強もしないでテストをパスしたり、お腹が減ったらご飯をご馳走してもらえたりという奇跡が書かれてます。文中で紹介される修行者のヨギが得意とする特技(空中に浮いたり、心を読んだり)を少年ジャンプのりで読むのも面白いのですが、文中にはクリヤー・ヨガというヨガテクニックがなんども出て来ます。なにやら何千年もの間伝わって来た、「秘伝」らしんですね。ヨガナンダ先生は秘伝を何かのお礼に惜しげも無く授けたりしてるんですが、知りたいじゃ無いですか、秘伝。期待値上がりますよね。で、クリヤー・ヨガのやり方を調べるとヨガナンダ先生の設立したセルフ・リアリゼーション・フェローシップを広める支部が日本にもいくつかある事を発見。更にはお手軽な値段で通信教育(!)でクリヤー・ヨガが学べる事を知りました。「秘伝」、結構気さく。さらにリサーチするとなんと、アマゾンでもそれらしいDVDが売ってたんですね。“ババジのクリヤー・ハタ・ヨーガ(DVD)”その場でポチリます。「秘伝」は次の日にポストに届いてました。実は、届いたのに気づかずに一日あけてから、早速、「秘伝」の自主練を始めました。